【栃木】空飛ぶおじさんを見に行った
去年の11月半ば
元気にTwitterをしていると「おじさんが空に浮かぶらしい」というツイートを発見。
なんでも栃木県宇都宮市で12月におじさんを打ち上げるようだ。
これは行かねばならない、我々はそう決意した。
情報を集めてみると、宇都宮美術館の館外プロジェクトとして現代美術活動チーム【目】 というグループが作り上げた現代アートらしい。
本物のおじさんを捕まえて、手当たりしだいに空中に打ち上げるのではなく
大きなバルーンをおじさんの形に成形して、それを打ち上げるというものだった。
このバルーンのモデルとなるおじさんを選ぶのに
「顔収集センター」というなんとも危なげな名称の施設に、
200人ほどの"自称おじさん"たちが集められ「顔会議」なるものを開いてようやく
おじさんの中のおじさん、ベストオブおじさんが決定し、空に飛ばされるのである。
調べれば調べるほどおじさんに懸ける熱い想いが伝わってくる。
見たい、おじさんを早く見たい。
そして
12月14日
ついにおじさんが打ち上がるらしい
国道4号線をグングンと北上していると
「おじさんの顔が空に浮かぶ日」という看板が多数見えてきた。
看板の指示通りに進むと河川敷に着いた。
警察官らしき方が誘導や駐車場整理までしており、思っていた以上に本格的なイベントだということが伝わってくる。
そしておじさんと遂に対面だ。
アレ、飛んでない
どうやらおじさんの設営に時間がかかり、空に飛ばすまで多少の遅れが出たようだった。
吹きすさぶ風の中ガタガタ震えながら待っていると、遂におじさんが打ち上げられた。
どうだろう、この悠然としたおじさんの顔
大勢の観客の大喝采のなか、おじさんは宇都宮の空に浮かんだのである。